算命学(さんめいがく)は、生年月日からその人の持って生まれた性質や運命を算出する中国発祥の学問です。普通の占いでは物足りない方におすすめしたい秘伝の占術算命学。自分自身について知るのはもちろん、気になる相手の攻略法をこっそり知ることができます。今回は算命学の命式の見方をわかりやすくお伝えしていきます。
算命学はこんな人におすすめ!
あまり聞きなれない「算命学」というキーワードですが、実はとても身近に感じることができて、奥深い学問なんです。難解で難しいからこそ、そこから知れることがとても深い。こんなことが気になる人にはおすすめです。
・今のパートナーとの相性を知りたい
・気になる人の好みを知って攻略したい
・結婚を考えている相手がいるけどその人は運命の人?
・いまの恋人と結婚したらどんな結婚生活になるの?
・今のパートナーと気になるもうひとりの相手、本当はどっちの方が私には合っているの?
・職場にいる苦手な人と上手く付き合うにはどうすればよいの?
・自分に向いてる仕事、適正ってどんなこと?
・転職したいけど、いつなら良い仕事に出会えそう?
・これから結婚しようと思うけど、結婚に向いている時期ってあるの?
どれかひとつでも当てはまる人は、算命学を活かすことができる人です。運命には時の流れ、運気の波があります。その波にのまれてしまうか、上手く乗って遠くまで進んでいけるかは人それぞれです。算命学を使って、運気予測をしてみましょう。
1.算命学の基本的な考え方
自然界の法則「五行思想」
算命学は「私たち人間も自然の一部」という考えで、自然界に自分を置き換えて読み解いていきます。木・火・土・金・水 の5つの性質に分類され、互いに生じたり(相生)、やっつけたり(相剋)し合いながら、循環しているという考え方です。
たとえば、木は薪として火が燃えるのを手伝います。それを人間関係の相性にも当てはめて考えます。自分が火性の場合、木性の人は自分にとってエネルギーをくれる存在。一緒にいると元気になれる、そんな相性です。
逆に水は火を消しますよね。人間関係で実際に消されてしまう訳ではありませんが、火性の人にとって水性の人は自分の存在を意識させてくれる、刺激をもらえる相手という感覚があるでしょう。良きライバルになるのもこの組み合わせです。
このように、自然の流れを当てはめながらみていきます。
2.命式の出し方と見方
ネット上で「算命学 命式」と検索すると自分の命式を出せるサイトがいくつかあります。そこでまずは自分の命式を出してみましょう。生年月日を入力すると漢字の表のようなものが出てきます。
この、左側に表示されているのが「陰占(いんせん)」で、本人の本質や生まれ持った要素を読み解くことができます。
右側は「陽占(ようせん)」といって、性格や適性、人生のサイクルを読み解くことができます。
より具体的にお伝えすると、物事の時期や潜在的なご縁などを見るのは「陰占」、性格的な相性や適性など日常生活で意識できるものが「陽占」です。
3.自然界から与えられた要素を知る「陰占」
陰占は、
<精神を表す十干>
・甲(こうぼく)
・乙(おつぼく)
・丙(へいか)
・丁(ていか)
・戊(ぼど)
・己(きど)
・庚(こうきん)
・辛(しんきん)
・壬(じんすい)
・癸(きすい)
<行動を表す十二支>
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
から成っていて、このふたつの組み合わせを「干支(かんし)」といいます。
日干から見るあなたの本質
十干と十二支の組み合わせを「干支」といいますが、この干支の十干の部分のことを「日干」といいます。
自分の日干は「陰占」の左上に表示されます。この図だと「丙」があなたの日干ということになりますね。精神を表す十干のうち、あなたに与えられた性質がここに表されています。
算命学で自分の性質やその月の運勢を知るときは、この日干が必要になってきます。見方を覚えておきましょう。
十干の性質
甲:樹木 「時間をかけてゆっくりと成長する人」
乙:草花 「芯が強く、どんな環境でも生きていける人」
丙:太陽 「明るく人生を楽しみ、周囲を平等に照らす人」
丁:灯火 「闇を照らすがその明るさは不安定で、繊細な心を持つ人」
戊:山岳 「行動力に欠けるが器が大きく頼れる人」
己:田畑 「内助の功を発揮する粘り強く優しい人。家庭的」
庚:金属 「鍛えられれば鍛えられるほど強さを増す真っすぐな人」
辛:宝石 「プライドが高く傷つきやすいけど品のある人」
壬:海 「雄大で自由を愛する夢とロマンを追い求める人。冒険的」
癸:雨 「常識的で思慮深い、慈愛に満ちた人。すべての人に対して優しい人」
4.自然界から与えられた人生の設計図を知る「陽占」
陽占は3×3のマス目に表される星の性質から、その人の表面的な性格や人生のサイクルを読み取っていきます(左上だけは除きます)。
その人の性格の主となるのが中央に表れる星で「主星」と呼んでいます。この図だと「鳳閣星(ほうかくせい)」がこの人の主星になりますね。
陽占の見方を知っていると、その人の性格が把握できるので人間関係にも活用できますよ。
感情や性格を表す「十大主星」
中央にある星が「貫索星」と「石門星」の人
【木性】タイプの人です
陽:貫索(かんさく)星
「大木のように真っすぐな人。自我が強いので独立心があるがマイペース。努力型の人」
陰:石門(せきもん)星
「協調性や社交性に秀でています。仲間づくりなど集団の中で自分の李を作り出すことができる人」
中央にある星が「鳳閣星」と「調舒星」の人
【火性】タイプの人です
陽:鳳閣(ほうかく)星
「明るくて周りの雰囲気も温かくする人。行動はのんびりしているが理性的。情に流されず中立的な立場を取ります」
陰:調舒(ちょうじょ)星
「感性が鋭く非常に繊細な心の持ち主。物事の考え方、捉え方が偏りやすく主観的思考の傾向があります」
中央にある星が「禄存星」と「司禄星」の人
【土性】タイプの人です
陽:禄存(ろくぞん)星
「困っている人がいると放っておけない人。魅力の星でもあり人を惹きつける引力があります」
陰:司禄(しろく)星
「堅実的にコツコツと積み重ねていく人。蓄積の星でもあり財運の強さがあります」
中央にある星が「車騎星」と「牽牛星」の人
【金性】タイプの人です
陽:車騎(しゃき)星
「行動力と決断力に優れていて、その場その場の対応が上手です。竹を割ったようなサッパリとした性格ですが短気なところも」
陰:牽牛(けんぎゅう)星
「自尊心が高くプライドが高い人。非常に我慢強いので一度物事に取り組むと、ストイックに結果を追求していきます」
中央にある星が「龍高星」と「玉堂星」の人
【水性】タイプの人です
陽:龍高(りゅうこう)星
「どんなことでも自分自身の目で体感しながら吸収していく好奇心旺盛な人。開拓者」
陰:玉堂(ぎょくどう)星
「分析力に富んでいて、ひとつのことをじっくり考えるのが得意な人。保守的で理論家」
動物占いのもとになった「十二大従星」
命式の中の十二大従星の場所はこの赤枠で囲った部分に表れます。人生を大きく3つに分割して「幼少期」「中年期」「晩年期」それぞれの年代にどのような星のエネルギーが回っているのかがわかります。
右上:幼少期(0歳~20歳くらいまで)
右下:中年期(21歳~60歳くらいまで)
左下:晩年期(61歳~)
今現在の自分に回っているのは右下に表れている星です。この図では天庫星が現在回っている中年期の星ということになります。
90年代の後半に一度流行った「動物占い」。この動物占いの元になっていると思われるのが算命学での「十二大従星」です。人間の一生になぞらえて、胎児から始まり年老いて、死んで、お墓に入ってまた生まれるという人間のサイクルを表しています。
天報(てんぽう)星:胎児
動物占い:狼
無限の可能性を秘めた胎児の星。男女の性別もなければ時間の感覚もありません。だからこそ大きな可能性を秘めている星です。この星を持つ人は明るく陽気で多芸多才です。気品があることも特徴ですが、強力な自制心を求められます。
【幼少期にこの星があるとき】
20歳くらいまでは自分の生き方に迷うことが多いかもしれません。多芸多才なのでいろいろなことにチャレンジすると良いでしょう。
【中年期にこの星があるとき】
人生の転換期を迎える人が多い中年期。やりたいことの方向が多方面に向かいやすいので、転職を繰り返す人も多いでしょう。さまざまな世界を知れるとき。
【晩年期にこの星があるとき】
精神的成長がめざましく、自分なりの哲学を確立する人も。
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天印(てんいん)星:赤ちゃん
動物占い:小鹿
生まれたばかりの赤ちゃんの星。無邪気でユーモアがあって憎めない可愛さがあるのは、まさに生まれたばかりの赤ちゃんの性質そのものです。無意識に人からお世話されるというのも特徴的です。天然の可愛さがあります。一方で赤ちゃんゆえに、生きることを目的とした現実的な部分にのみ目が向くともされています。
【幼少期にこの星があるとき】
年上に好かれて味方の多い幼少期を過ごすでしょう。みんなに好かれて敵が少ない恵まれた幼少期です。
【中年期にこの星があるとき】
人脈の広がりやすいときです。人の輪の中で成功運を掴んでいくでしょう。
【晩年期にこの星があるとき】
平穏な晩年期となります。周りから大切にされて人が多く集まるでしょう。
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天貴(てんき)星:幼少期
動物占い:猿
幼児や小学生の星。人を疑わない純粋さや好奇心にあふれています。一方でなんでも自分でやってみたいという自我の目覚めとプライドがあります。この星を持つ人はがむしゃらに物事を理解して吸収しようとするのも特徴です。
【幼少期にこの星があるとき】
素直な幼少期を過ごします。自意識が強くておしゃれに目覚めるとき。
【中年期にこの星があるとき】
中年期に人生が安定してきます。家族運も良いとき。ただ、自意識が強くカタチにこだわりやすいので見た目よりも本質を見るよう意識すると良いでしょう。
【晩年期にこの星があるとき】
晩年期に落ち着いた人生に戻っていきます。子ども運が良好で穏やかな時間を過ごせる晩年となります。
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天恍(てんこう)星:青少年期
動物占い:チータ
思春期にあたる中学生や高校生の星。若さゆえの自由への意識が強く思春期らしい迷いやすさもあります。一方で華やかさや魅力にあふれ、芸能界の仕事に向いているともされます。心身ともに若さあふれるエネルギーが年齢を重ねても続くでしょう。
【幼少期にこの星があるとき】
反抗心が強くて早くに親元を離れたいという意識が芽生える幼少期になります。異性運は多いのでモテモテの学生時代を送る人が多いです。
【中年期にこの星があるとき】
中年期に人生の波乱を迎えることが多いとき。良くも悪くもモテるので異性問題には注意。
【晩年期にこの星があるとき】
海外旅行など出かけることが多くなり風流な晩年期。晩年になっても異性運は衰えず。
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天南(てんなん)星:青年期
動物占い:黒豹
エネルギーに満ち溢れた20代の若者のように燃える星。冒険心や反骨精神を持つ一方、姉御肌を持つ人もいます。エネルギーとしてはひたむきで、おそれを知らない強さがあるでしょう。自分の個性を輝かせる頑丈さがあります。
【幼少期にこの星があるとき】
感性が強く若いころから一家の中心となります。批判力が強く、人を傷つけやすいので注意が必要。若さゆえの無鉄砲さが目立つ幼少期になります。
【中年期にこの星があるとき】
中年期は力の人生。精神的なものよりも現実を重視する傾向があり、敵と味方がハッキリと分かれる傾向があります。
【晩年期にこの星があるとき】
晩年期も多忙。隠居はせず若い気を保つでしょう。出すぎには注意です。
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天禄(てんろく)星:壮年期
動物占い:ライオン
40〜50代の風格を備えた壮年の星。落ち着きとバランスを兼ね備えた星で忍耐強さもあります。冷静で堅実的、上下関係を大切にするようなバランス感覚もあるでしょう。組織の中では一流の参謀役として活躍できそうです。一方で目標達成のための力強さを持っているので、手に職をつけるような仕事にも向いています。
【幼少期にこの星があるとき】
意志の伝達に苦手意識があって、思ったことを実行に移しにくい引っ込み思案なところがある幼少期でしょう。自分が前に出るよりも周りを観察する力が身につくときです。
【中年期にこの星があるとき】
中年期にこの星があると人生が安定してきます。安定感があって仕事も家庭も順調なとき。冒険は避けた方が吉。
【晩年期にこの星があるとき】
広く深く根を張る安定した晩年期となるでしょう。
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天将(てんしょう)星:家長
動物占い:虎
人の上に立つ器を持つリーダーの星。組織のトップや起業家に向く人が持つ星です。安定した環境よりも混乱時に力を発揮するタイプでもあります。良くも悪くも普通の枠には収まらない強力なエネルギーがあり、頂点を極めるか敗者になるか、とても極端な運勢でしょう。
【幼少期にこの星があるとき】
エネルギーがあり余るので心の強弱が極端に出やすい幼少時代となります。元気が良すぎると両親の方が疲れてしまう場合も。またエネルギーのコントロールが難しく、気持ち的なブレが多く迷いやすい幼少期になりがちです。多くを学ぶようにすると良いでしょう。
【中年期にこの星があるとき】
中年期にこの星があると強運の持ち主となります。エネルギーを正しい方向に使えば経済面でも安定し、名声を得る人も多いです。
【晩年期にこの星があるとき】
晩年期に仕事の第一線に立つでしょう。家族を巻き込んで運気の上昇を掴む晩年期。
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天堂(てんどう)星:老人
動物占い:狸
60代以降の老人の星。才能や実力はあるけれど、縁の下の力持ちに徹しやすく温厚な人です。処理能力に長けるので物事の後始末や相談役に向くでしょう。一方で老人の星らしく、頑固になりやすいという一面もあります。
【幼少期にこの星があるとき】
引っ込み思案なところがある幼少時代です。非常に用心深いので無邪気な子どもというよりも、大人のように落ち着いていていると言われる子ども時代。
【中年期にこの星があるとき】
忍耐強い中年期となります。自分を抑えて周りをたてる運。特に女性が持っていると、内助の功として周りを幸せにする人となります。
【晩年期にこの星があるとき】
穏やかな晩年。後継者にも恵まれるでしょう。
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天胡(てんこ)星:病人
動物占い:コアラ
死に近づく段階、病床の星。肉体は弱りますがそのぶん精神面が高まります。感受性が強くてロマンチスト、美意識の強い人です。エネルギーとしては芸術家肌で繊細かつ涙もろい一面がありますが、土壇場で発揮するパワーは強力です。この星の人は好きなことを仕事にすると良いでしょう。
【幼少期にこの星があるとき】
直観力が優れています。幼少期は健康に注意。音楽や芸術的分野、形のないものに才能を発揮しやすいので興味を持ったら取り組んでみると良いでしょう。
【中年期にこの星があるとき】
周りから助けられることが多いときです。周りの人の力で持ち上げられることもあるので感謝は忘れずにいましょう。
【晩年期にこの星があるとき】
趣味の世界へ進み成功するとき。好きなものが見つかることも多いので、いろいろなことに取り組んでみましょう。
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天極(てんきょく)星:死人
動物占い:ゾウ
死を迎えた死人の星。肉体から離れたため役割から解放された自由な星です。美男美女が多く強い精神力と鋭い勘など恵まれた資質を持ちます。無欲でお人好しなので目的を達成させるためには自分の力だけではなく、人の力を借りる必要があるとされます。
【幼少期にこの星がある人】
周り皆に対して優しくできる、困った人がいたら放っておけない優しい子。親をとても大事に想います。感性が豊かな幼少時代を送ります。
【中年期にこの星があるとき】
中年期は家庭運に波乱が起きやすいときなので、冒険はせずに堅実性を大切にしていきましょう。誘惑に弱い面が出てきますので注意してください。
【晩年期にこの星があるとき】
宗教的な奉仕の気持ちが大きくなるとき。身内よりも他人からの助けが多くなるでしょう。
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天庫(てんくら)星:入墓
動物占い:ひつじ
あの世とこの世を結ぶお墓と先祖の星。肉体と精神が完全に切り離された状態です。自分の目的のために一途な人に多く、集中力や頭脳に長けています。性格としては正直、凝り性、純粋さや探求心がある一方で高いプライドもあります。先祖の恩恵があるので先祖供養の役目を担うと良いでしょう。
【幼少期にこの星があるとき】
長男・長女として生まれていることが多いです。探求心が強くて凝り性な一面を見せる幼少時代でしょう。
【中年期にこの星があるとき】
経済運は大きく飛躍するでしょう。ただし気持ちが一点に集中して、視野が狭くなる傾向があるので、自己中心的にならないよう注意が必要です。
【晩年期にこの星があるとき】
皆をまとめて若手を育てる役割を担うとき。晩年の休息は少ないでしょう。
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天馳(てんそう)星:魂
動物占い:ペガサス
人の領域を越えて宇宙そのものとなった星。限界のない大器で閃くままに行動することで、大きな結果を残すことができるでしょう。常に忙しく動き回るようなハードな仕事が本領を発揮できる場となります。忙しい星なので引越しなど住む場所が変わる人が多いのも特徴です。
【幼少期にこの星があるとき】
大きな行動力を持っていて落ち着くよりも動いていたい子ども。物事を体当たり的に開拓していくでしょう。
【中年期にこの星があるとき】
中年期に人生の波動が一番大きいときになります。冒険運はありますが家庭を巻き込みやすいので夫婦仲に注意しましょう。
【晩年期にこの星があるとき】
晩年期になっても若者と一緒に働いていく働き者。行動エネルギーは絶大です。
占いの結果を活かすために
自分の性格を知ったり気になる人との相性を見てみたり、占いにはいろいろな使い方があります。でも、大切なのは結果の良し悪しよりも、「どう使うか」です。
「結果が最悪だった!」というときこそ、足りないものを知れるチャンス。完成されている関係よりもこれから足りないものを補って作っていく方が楽しいと思いませんか?
当たる・当たらないに振り回されず、自分に必要なメッセージを受け取っていくようにすると、運気もグンと上がっていきますよ。ぜひ活用してみてくださいね。